三菱UFJ投信によるウィークリーレポート 注目は?
三菱UFJ投信が、5分でわかる週刊マーケット 11月5日付けを発表した。前週の市場動向や今週の注目ポイントについてまとめてある。
前週の市場動向
レポートによると、株式市況は前週末比で米国(S&P500)0.16%上昇、欧州(DAX)で1.83%の上昇、日本(TOPIX)で1.47%の上昇。
為替市況は前週末比、対円で米ドルは0.96%の上昇、ユーロは0.18%の上昇、豪ドルは0.60%の上昇、ブラジルレアルは0.77%の上昇。
豪ドルの上昇の背景は中国の製造業購買担当者指数の改善、米国景気持ち直しの見方を背景とする対米ドル円安進行など。米国景気持ち直しの見方は雇用や景況感の改善等の要素等が影響。
ブラジルレアルは対円でおおむね堅調に推移。豪ドル同様に、中国の景況感改善、対米ドルでの円安進行などが影響しているとみられる。
注目はブラジルレアル 底堅く推移か?
レポートの中では今週の注目ポイントとしてブラジルレアルを上げ、強含みの動きが続く可能性について示唆。
ブラジルでは金融緩和や財政出動を受け、内需が主導する形での景気持ち直しの動きが確かなものになりつつある。10月24日には、自動車購入の減税措置を今年度末まで延長するとの発表もあった。
ブラジルの最大の輸出先である中国景気に回復の兆しがあることも、ブラジル景気のプラス要因と見られ、今後ブラジルの景気はゆるやかに回復すると推測される。
金融政策では利下げ打ち止め観測が浮上しているが、ファンダメンタルズ改善の兆しが見えてきていることもブラジル景気が回復するという見方の裏付けになる。
レポートでは、このような状況をもとに
ブラジルレアル(以下、レアル)売り介入への警戒感や欧州債務問題等の海外情勢への懸念などが残るものの、レアルの下値は限定的で底堅く推移することが見込まれます。なお、レアルは5月下旬以降、大局的にみて概ねもみあいの推移が続いていますが、足下では、10月中旬から対円でや
や強含みの推移となっており、緩やかに下値を切り上げる動きが継続する可能性もあると考えています。
とまとめられている。
5分でわかる週刊マーケット 11月5日 (三菱UFJ投信)
http://www.am.mufg.jp/market/report/pdf/weekly.pdf