グラビティ効果、アジアに着目
2012年9月21日から運用を開始している、日興グラビティ・ファンドについて、11月19日付けで発表された販売用資料でポートフォリオ・マネージャーからの運用コメントが発表された。
日興グラビティ・ファンドはグラビティ(引力)効果による企業収益の拡大が期待される日本を含むアジアの企業の株式に投資するファンド。11月20日付けでの基準価額は10252円、純資産総額は71.499百万円。
現在の環境
投資環境については、10月は米大統領選、中国の指導者交代という大きな政治イベントが控える影響でアジアの株式市場の展開はまちまち。日本は世界景気の原則と日中関係の緊張から小動きの展開となった。
また日中韓関係は徐々に落ち着きを見せているが、一部日本の関わりが認識されやすいものでは売上回復に苦戦しているようだ。
中国については、中国共産党大会の後、短期間での大きな方向転換はないものと思われる。中国の国内需要は所得の再分配による国民間格差の是正などにより、喚起されていくとみられる。
アジアについては経済ファンダメンタルズが比較的健全なことから、長期的な経済成長要因を有すると考えられる。先進国では景気が減速する予測だが、アジア諸国の経済は引き続いて相対的に堅調に推移すると思われる。
今後の投資戦略について
日興グラビティ・ファンドが注目するのは、
・アジア域内の物流量増加の恩恵を受けると期待できる企業
・インターネット関連需要の発掘を進めている企業
・中国やインドなどの中間層の増加による消費の「量の拡大」と「質の変化」を捉えて成長すると期待される企業
・インフラ設備投資から直接的・間接的に収益機会を獲得すると期待される企業
など。引き続き長期的な競争優位性や成長機会を持ち、リスク管理能力にも優れた企業を発掘するよう努めるということだ。
日興グラビティ・ファンド
http://www.nikkoam.com/products/detail/653276日興グラビティ・ファンド ポートフォリオ・マネージャーからの運用コメント
http://www.nikkoam.com/files/lists/news/20121119_01.pdf