イボットソン・アソシエイツ・ジャパンが公開
投資コンサルティング会社「Ibbotson Associates」の日本法人である「イボットソン・アソシエイツ・ジャパン」が、追加型株式投資信託の11月期、1カ月の運用成績ランキングを発表した。
ランキングは、11月末に運用されていた追加型株式投資信託の3955本から、デリバティブ型、ヘッジファンド型、確定拠出年金拠出年金、SMA口座などの専用投資信託を除いた3465本を対象としたもので、YOMIURI ONLINEを通じ、トップ30位の資料が公開されている。
日本株式・業種別ETFが上位に
ランキングによると、1位は大和証券投資信託委託の「ダイワ上場投信・TOPIX-17 自動車・輸送機」で13.5%の騰落率となっている。続く2位には野村アセットマネジメントの「NEXT FUNDS 自動車・輸送機(TOPIX-17)上場投信」が同じ13.5%で、3位は大和証券投資信託委託の「ダイワ上場投信・TOPIX-17 電力・ガス」が12.8%、4位には野村アセットマネジメントの「NEXT FUNDS 電力・ガス(TOPIX-17)上場投信」が12.8%で、5位にはSBIアセットマネジメントの「ソフトバンク&SBIグループ株式ファンド」が11.9%でランクインしている。
このトップ5をみると、特定の業種に集中投資を行う日本国内株式のセクター型が4本ランクインで、上位を独占していることが分かる。1位と2位が自動車・輸送機、3位と4位が電力・ガスの、それぞれ業種別指数に連動する運用成果を目指すタイプのETF(上場投資信託)だ。ただし、純資産額でみると、いずれも10億円未満、なかには1億円台のものもある、規模としてはかなり小規模な投資信託となっている。
ブラジルレアルの低調が目立つ結果に
トップ30位のランキングでは、海外の有名企業に投資を行う海外ブランド株の好調傾向がうかがえる。インド株式に投資するタイプも3本ランクインし、注目のものとなっているようだ。
8位以降では、日本国内の有名企業の株式に投資を行いながら、豪ドルやトルコリラ、アジアの通貨などで運用する通貨選択型の、野村アセットマネジメントによる「野村日本ブランド株投資 通貨選択型」シリーズが各コースでランクインしてきている。
しかし、このシリーズにおいても資源通貨コースやブラジルレアルコースはランク外となった。このほかの通貨選択型ファンドにおいても、以前まで流行であったブラジルレアルコースがシリーズの最後尾につける成績となっているといい、低調傾向が顕著にあらわれた結果となった。
追加型株式投資信託 1か月の運用成績Top30 2012年11月末
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/toshin/ranking/pdf/イボットソン・アソシエイツ・ジャパン株式会社
http://www.ibbotson.co.jp/