第17期分配金で80円へ引下げ決定
大和投資信託株式会社は3日、「ダイワ/フィデリティ・アジア・ハイ・イールド債券ファンド(通貨選択型)ブラジル・レアル・コース」の分配金引下げを決定、その旨発表した。
この決定は同ファンドが3日、第17期決算期末を迎え行われたもので、前回決算時は120円(1万口当たり・税引前)だったが、今回80円(1万口当たり・税引前)とされ、40円の引下げとなっている。
(ファンドレターより参考資料図)
レアル安による基準価額下落および金利低下が要因に
大和投資信託によると、今回の引下げ決定は、ブラジル・レアル安によるファンドの基準価額の下落や、ブラジルの金利低下による為替ヘッジプレミアム(金利差相当分の収益)の減少により、分配対象額が減少してきたことなどを総合的に勘案した結果という。
該当ファンドの2012年12月3日時点における基準価額は7501円となっている。分配対象額は分配金支払い前で194円(1万口当たり)となっているそうだ。
今後のブラジル・レアル為替見通しとしては、ブラジル中央銀行による自国通貨高対策への懸念が依然あるものの、ブラジルの景気回復期待や政策金利の据え置き観測から、ブラジル・レアルが買われやすい展開も想定されるとしている。通貨高へのけん制姿勢も、今後サッカー・ワールドカップやオリンピックの開催を前に、インフラ投資のため外国資本を取り入れる必要があることなどもあり、景気回復兆しが高まれば、徐々に緩和されるとの予想を出している。
また、ブラジル金利について、ブラジル中央銀行が先の11月の金融政策委員会で政策金利を据え置き、金融状況の安定を十分な期間にわたって維持することが、インフレが目標に収れんする上での最も適切な政策と判断したと表明していることなどから、今後は長期間の政策金利据え置きの可能性が高いと考えられるとしている。
大和投資信託 ファンドレター 第17期分配金について
http://www.daiwa-am.co.jp/funds/doc_open/ダイワ/フィデリティ・アジア・ハイ・イールド債券ファンド(通貨選択型)ブラジル・レアル・コース
http://www.daiwa-am.co.jp/funds/detail/