最低水準の金利に
大和住銀投信投資顧問が、2012年12月4日付でマーケットリポート「オーストラリアの利下げについて」を発表した。同日にオーストラリア準備銀行(RBA)が政策金利を0.25%引き下げ3.00%とすると決定したことを受けたもので、豪ドルの動きや金融政策などについてまとめている。政策金利3.00%は2009年以来の最低水準だ。
オーストラリア準備銀行の声明では、これまでの利下げの効果がいまだ十分に現れてはいないが、持続可能な成長とインフレ目標の達成を促すために更なる利下げを行うことが現時点で適切と判断したと述べ、世界経済の見通しについても主として欧州問題による下振れリスクの指摘と足元で米国の「財政の壁」問題に対する先行き不透明感が市場心理の重石となっていることにも触れている。
今後の見通し
11月の豪ドルの動きは総じて上昇傾向をたどった。利下げ発表後の豪ドルは小動きとなり、12月4日の東京市場は14時現在、1豪ドル=1.044米ドル、1豪ドル=85.7円程度となっている。
今後の金融政策と為替の見通しについては、RBAは金融政策について今後も緩和的な姿勢を継続すると予測しており、豪ドルについては
引き続き米国の財政問題や欧州の状況等によって市場のリスク選好度に左右されやすい場面もあると思われますが、先進国の中では相対的に金利が高いことや最上位格付けを維持する同国の安定性などが評価され、底堅く推移すると思われます。
としている。
大和住銀投信投資顧問の運用する関連ファンドには、オーストラリア高配当株プレミアム(毎月分配型)などがある。
オーストラリア高配当株プレミアム(毎月分配型)の2012年12月6日現在、基準価額は10467円、純資産総額は169.49億円。分配金は2012年10月17日、11月19日とも120円。
オーストラリアの利下げについて
http://www.daiwasbi.co.jp/column/etc/pdf/オーストラリア高配当株プレミアム(毎月分配型)
http://www.daiwasbi.co.jp/products/search/fund_data/