「野村グローバルCB投信」シリーズで引下げ
野村アセットマネジメント株式会社は21日、同社の取り扱う追加型投資信託「野村グローバルCB投信(バスケット通貨選択型)毎月分配型」の「円コース」「資源国通貨コース」「アジア通貨コース」の3ファンドにおいて、分配金引下げを決定したことを発表した。
これらのファンドは2010年7月22日に設定されたもので、2012年12月20日、毎月の決算を迎えている。今回の決算で、基準価額の水準や、ファンドが投資する外国投資信託のポートフォリオの平均最終利回り(米ドルヘッジ後ベース)の低下、為替ヘッジプレミアム・ヘッジコストの水準等を勘案し、「円コース」では30円から20円に、「資源国通貨コース」では100円から70円に、「アジア通貨コース」では80円から70円に、それぞれ分配金額が引下げられた。(金額はいずれも1万口当たり・課税前)
(発表資料より参考図)
短期金利低下、為替レート下落などマイナス要因に
ファンドの主要投資対象のポートフォリオの平均最終利回り(米ドルヘッジ後ベース)は、2011年11月末には4.8%であったが、2012年11月末時点では1.8%にまで低下しているという。また、為替ヘッジプレミアムも減少している。
短期金利の推移でみると、「資源国通貨」は2010年7月末からおおむね横ばいで推移していたものの、その後は低下傾向をたどり、2012年11月末は5.1%となった。「アジア通貨」では、2011年7月末以降低下傾向となり、2012年11月末には5.6%となっている。こうした短期金利の低下で、為替ヘッジプレミアムは減少した。
また、為替(対円)レートをみても、2011年7月末から2012年11月末の期間で、「資源国通貨平均」は12.2%の下落、「アジア通貨平均」は3.0%の下落となっており、こうした為替レートの下落も、基準価額へのマイナス要因となっている。
ちなみに、今回分配金を引下げたそれぞれのコースの分配落ち後基準価額は、「円コース」9598円、「資源国通貨コース」7900円、「アジア通貨コース」8004円となった。
野村アセットマネジメント 分配金のお知らせ
http://www.nomura-am.co.jp/fund/news/pdf/野村グローバルCB投信(バスケット通貨選択型)円コース(毎月分配型)
http://www.nomura-am.co.jp/fund/野村グローバルCB投信(バスケット通貨選択型)資源国通貨コース(毎月分配型)
http://www.nomura-am.co.jp/fund/野村グローバルCB投信(バスケット通貨選択型)アジア通貨コース(毎月分配型)
http://www.nomura-am.co.jp/fund/