1年4ヶ月ぶりの政策金利引き下げ
2012年12月18日、トルコ中央銀行(TCBM)は政策金利である1週間物レポ金利を0.25%引き下げ、5.50%とすることを決定した。これを受けて、三菱UFJアセットマネジメントは19日付で、臨時マーケットレポートを発表した。政策金利の引き下げは1年4ヶ月ぶりとなる。
トルコの金融政策の特徴である金利コリドーとは翌日物貸出金利と翌日物借入金利の差(市場金利の変動を許容する幅)のことだ。
今回は政策金利を引き下げた一方で、金利コリドーの上限となる翌日物貸出金利は9.0%、下限となる翌日物借入金利は5.0%と据え置いた。
TCBMの声明文では、国内需要が弱含みであるとの見方を示したうえで、
「資本流入の加速に直面するなか、経済の安定を図るうえでのリスクを抑制するためには、金利を低く維持することが適切である」
とし、加えて将来的に金利コリドーの調整を検討する可能性があることも示唆している。
為替の動き
為替レートでは対米ドルで比較的堅調に推移し、おおむね1米ドル=1.8リラ台半ば~1.7リラ台後半。一方対円では足下、円安リラ高で推移している。
利下げは短期的にはリラの売り材料となるが、対米ドルでのリラは引き続き堅調に推移すると予測。円は日銀の金融緩和観測の推進や貿易赤字などから主要通貨に関しては円安傾向で推移、対円でのリラは上昇するとマーケットレポートでは見ている。
ファンド情報
関連する三菱UFJ投信のファンドでは、三菱UFJ 新興国債券ファンド 通貨選択シリーズ<トルコリラコース>(毎月分配型)がある。
三菱UFJ 新興国債券ファンド 通貨選択シリーズ<トルコリラコース>(毎月分配型)の2012年12月18日を基準日とする基準価額は8391円、純資産総額は97.68億円。
トルコ特集vol.9(三菱UFJ投信)
http://www.am.mufg.jp/text/20121219rinji-2.pdf三菱UFJ 新興国債券ファンド 通貨選択シリーズ<トルコリラコース>(毎月分配型)
http://www.am.mufg.jp/fund/250836.html