現在は1ドル=90円の為替レートを設定
トヨタ自動車(以下トヨタ)が2010年10月から2011年3月までの2010年度下半期の想定為替レートを1ドル=80円に修正する方針を固めた。これは読売新聞などが伝えている。
トヨタは現在、1ドル=90円の為替レートを設定している。それに対し、現在の為替相場は1ドル80円から81円台で推移。米国のガイトナー財務長官がこれ以上のドル安は望ましくないと発言し、一時は円安に戻す場面もあったが、G20後再び1ドル=80円台に突入している。これは人民元の量的緩和によるドル安が原因とされている。
2010年度下期の為替差損1500億円を織り込む
トヨタでは1ドル=80円の状況は続くとし、想定レートを変更させるに至った。これにより2011年3月期の連結決算は、下半期だけでも約1500億円の為替差損を追加で織り込む。
同社の豊田章男社長は10月18日、名古屋市内で記者団にたいし、トヨタは海外にそう簡単に生産を持っていくことはしないと述べ、国内生産体制の縮小に否定的な考えを示していた。
その一方で、トヨタの主力車種であるカローラの輸出分を海外移管させ、国内でのカローラ生産は縮小させることも検討している。これは10月14日付けのサンケイビズで報じられた。トヨタ側では、輸出カローラの海外移管については何も決まっていないとコメントしている。
読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20101024-OYT1T00778.htmサンケイビズ
http://www.sankeibiz.jp/business/news/101014/bsa1010141314006-n1.htm