本マグロや治験薬を輸入するための物流会社を設立
羽田空港が24時間ハブ空港化に向け一歩前進したことで、その利便性を享受し、新サービスを開始する企業も出てきた。三井物産株式会社(以下三井物産)もその1つ。これは産経新聞などが報じている。
三井物産は10月21日から羽田空港の空輸国際便を利用し、地中海本マグロなどの生鮮品や特殊医薬品の輸送サービスを開始する。
業務を行うのは三井物産の完全子会社である東京国際エアカーゴターミナル。航空貨物ターミナル内に生鮮品と医薬品専用の保管庫を新設し、新物流ビジネスを開拓していくという。
スペインで深夜配送された食材がお昼には都内ランチに
地中海で獲れたマグロを東京都内に配送する場合では、成田空港経由と比べると輸送日数が12時間から24時間程度短縮できるという。また、スペインで水揚げされた魚介類が深夜現地から配送されると、翌朝6時に羽田に到着し、昼には都内のレストランや一般家庭で新鮮な食材として使われることも可能になる。
他には、温度管理が難しい治験薬などを欧米から空輸することも行う。配送された治験薬は東京国際エアカーゴターミナル内に新設した医薬品保管庫に保管。そこから全国の病院に直接配送する。納期の短縮、物流コスト削減といったメリットが生まれる。
さらに今後は海外に向けて半導体製造装置や医療機器用部品の輸出も行っていきたい考えだ。
三井物産
http://www.mitsui.co.jp/release/2009/1189560_3576.html東京国際エアカーゴターミナル
http://www.tiact.co.jp/index.htmlサンケイビズ
http://www.sankeibiz.jp/business/news/101021/bsd1010210728006-n1.htm