トヨタ自動車は17日、中国の上海市近郊に新たな研究開発会社「トヨタ自動車研究開発センター有限会社(TMEC)」を設立したと発表した。
新会社資本金は約200億円、現地ニーズに合う車を開発
TMECは、江蘇省常熟市の「東南経済開発区」に、トヨタが総資本金2億3,400万ドル(約200億円)を全額出資して設立、2011年春から一部事業を始めるもので、13年までに主要設備を整える。従業員数は200人で立ち上げ、将来的に1,000人規模まで拡大する計画という。
既に中国合弁会社に設置されている研究開発センターとともに、中国での車両の使用環境や顧客ニーズを調査して商品企画に反映するほか、中国における環境対応車の調査研究や中国向けエンジンの開発などを行う。
新会社は、豊田市にあるトヨタ本社の2倍以上の長さを持つ5.2キロのテストコースを備えた本格的な研究開発施設を建設し、電気自動車など環境対応車の調査研究も行うという。
トヨタ本社では、TMECは日本の研究開発センターとも連携・協力しながら、今や世界最大の自動車市場となった中国で、現地ニーズに合う競争力のある車を開発するのが狙いとしている。
新会社内容(トヨタ発表)
http://www2.toyota.co.jp/jp/news/10/11/nt10_1107.htmlトヨタ自動車(株)
http://www.toyota.co.jp/