ASEAN域内最大の港湾施設
双日株式会社(以下双日)が20%出資するインターフラワー・ベトナム社(以下IFV社)の港湾施設カイメップアグリ港(以下CAP)が2010年11月末に完成し、12月1日には港湾完成記念式典が開催された。
CAPはパナマックス級の大型貨物船が着岸できる穀物専用の港湾施設。ASEAN域内で最大規模を誇り、荷役能力も年間約300万トンになる。16万トンの穀物が保管できる倉庫やサイロも備えている。
IFV社はインタフラワー・ホールディングス社が80%、双日が20%出資する事業会社だ。インタフラワー・ホールディングス社はインドネシア最大の財閥サリムグループと豪州最大の農業協同組合コーペラティブ・バルク・ハンドリング社の合弁会社。
IFV社は初年度100万トン、5年以内に年間200万トン以上の貨物取扱いを計画している。製粉ラインも20億円を投じて増強させる予定だ。2011年末までに1日あたり1000トンの製粉能力を獲得し、ベトナム最大の生産能力を持つ製粉会社となる。
双日はCAPで世界各国の小麦を扱う
双日はCAPを利用し、カナダ・米国・豪州・ロシア産の小麦を取り扱う。同社は現在、アルゼンチンやブラジルの南米地域で農業事業を直接行っている。その南米地域から脱脂大豆・トウモロコシ・小麦などの飼料原料を、ベトナムなどアジア地域に向けて展開していく。
双日
http://www.sojitz.com/jp/news/releases/20101202.html