肌着メーカーのグンゼ(株)は、台湾/ Young Lighting 社との間で、タッチパネル製造の合弁会社を設立することを7日に発表した。
これは、透過型静電容量方式タッチパネルの生産増強の一環とのこと。
タブレット型端末の急速な拡大に対応のため
もともと同社は、ストッキングを入れる透明の袋を自社で生産したのをきっかけに、プラスチックのフィルムを開発し、その技術を活用したタッチパネルを新たな主力事業として育てていた。
このところ iPhone /iPad に端を発し、電子書籍などのタッチパネル機能を付加したタブレット型端末市場の急速な拡大から引き合いが急増、ユーザー需要に対応するため生産体制の増強が必要と判断したもの。
またパートナーとなる Young Lighting 社は、液晶バックライトの世界最大手 Coretronic 社のグループ会社で、バックライトの薄型化等の高い技術を有し、グンゼのタッチパネル技術と融合することで、競争力の高い商品の提供が可能と判断したためとしている。
グループ全体の生産能力を1年以内に現在の10倍に
両社は、12月に中国/広州に合弁会社を設立し、その工場にて来年3月から生産を始めるという。
なおグンゼは、京都の亀岡工場などでも最大で50億円程度を投資、グループ全体でタッチパネルの生産能力を1年以内に現在の10倍の月産60万枚(10インチ換算)まで引き上げる計画とのことだ。
グンゼ(株)
http://www.gunze.co.jp/