中国人民銀行(中央銀行)は、25日に金融機関の貸出金利と預金金利をともに引き上げると発表、26日より基準金利(期間1年)を0.25%引き上げた。
今年2回目の利上げで、インフレ抑制に当局動く
利上げは10月20日以来で今年2回目。世界的な金融緩和でだぶついた資金が成長力のある中国市場に流れ込み、食品や住宅の価格を押し上げているためで、インフレを抑制するための対応だ。これは、朝日新聞などが報じている。
<写真は中国銀行>
今回の利上げにより、基準金利は預金が2.75%、貸し出しが5.81%となる。小幅にとどめた理由としては、中国当局がインフレやバブルを警戒しつつも、景気を一気に減速させないための配慮とみられる。
この追加利上げにより、外国為替市場では円高・ドル安に向かいやすくなるとの見方が出ている。利上げを機に中国への投機マネーの流入が加速、これが中国人民元の切り上げにつながり、ひいては経済関係の深い日本円の上昇を招くとみるためだ。
また市場関係者は、2011年は合計1%近傍の利上げを予想している。
朝日新聞
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