日本工作機械工業会(日工会)が13日に発表した2010年の工作機械受注額(速報値)は、前年比2.4倍の9783億円となった。
これは、2年連続のプラスで、リーマン・ショック後の大幅な受注減からの回復が鮮明となっている。
外需が牽引。中国のエレクトロニクス関連などが主導
内訳は、内需が3,075億円(前年比1.9倍)、外需が6,708億円(同2.7)倍で、経済成長の著しい中国などのアジア圏への輸出が牽引したものという。
日工会では、今年の受注額見通しが3年ぶりの1兆円大台を突破し、1兆1千億円となると見込んでいるものの、円高が重しとなり生産拠点の海外シフトが続いている状況を懸念している。
なお、12月単月の受注額(速報値)では、前年同月比63.5%増の984億円と13カ月連続のプラスとなり、順調な推移をみせている。内容は、中国にての前月に続くエレクトロニクス関連受注や、米国での自動車メーカー投資が活況だったとのこと。
日本工作機械工業会
http://www.jmtba.or.jp/