東京都豊島区の功徳院が、永代供養納骨場とともにネット上の墓を提供するサービスで契約を増やしつつあり、話題となっている。
墓を建てても守り手がいないとか、海外など親戚が遠方のため墓参できないといった人には好都合で、現代社会にマッチしたビジネスとして、いま注目が集まっているという。
新しい時代にマッチしたネット墓地「サイバー飛天」
これは、パソコンや携帯電話の画面から、故人の遺影やお墓、戒名や思い出の写真などが、いつ・どこからでも見れるというネット墓地「サイバー飛天」だ。
サイバー飛天では、実際のお骨は永代供養合葬墓「飛天塚」に安置・供養される。子供などの後継ぎがいなくても良く、また掃除や管理費も不要で、さらに、宗旨・宗派にこだわらなければ先祖供養もしてもらえるため、新しい時代にマッチしたお墓という。
ネット上には、契約者がネット墓地に添えたいと思う写真や追悼メッセージをもとに、寺から委託を受けたシステム会社がホームページを作成してくれる。合葬墓の画像は共通だが、それ以外は契約者側がHP内容を編集できる。
PC/携帯共用のID・パスワードでいつでもお参り可能に
そして契約者には、寺からHPが閲覧できるパソコンと携帯電話共用のIDとパスワード、携帯電話用の認識コード入りの「お参りカード」が送られてくる。これらの使用を契約者が許可すれば、だれでも、いつでもネット墓参ができるという訳だ。
なお、申込時にかかる費用は、遺骨の合葬墓への納骨料、永代供養料、管理料などで、約50万円(追加納骨は10万円)となっている。
墓参は、心の安らぎを得るものでもあり、人にとって重要な行為となっているものの、負担に感じる人もいる。この点、ネット墓地は、海外からでも容易に見れるなど、親しかった関係者にも手軽に故人を偲んでもらえることから、将来的な広がりが予想されている。
「サイバー飛天」
http://www.haka.co.jp/CyberHiten/