財務省は25日に発表した「対外及び対内証券売買契約等の状況」によると、3月第3週(13日-19日)の日本株市場で、海外投資家が日本株を大幅に買い越していることがわかった。
海外勢、震災をはさみ過去最高含む3週連続の買い越し
これによると、海外からの対内株式は8,910億円の資本流入超(取得9兆4871億円、処分8兆5961億円)となり、2005年の統計基準変更を踏まえると実質過去最大規模だったという。また、3週連続の買い越しでもあった。
11日に発生した東日本大震災の影響で急落した日本株だが、海外の投資家は震災後も積極的な投資を行っていたことになり、日本人が取得よりも処分が1,017億円多かったことと比べると正反対の動きを示している。
一方、同期の日本からの対外中長期債投資は3,881億円の取得超で、これは銀行が米国債に資金を振り向けたことが主因とみられ、生命保険会社や損害保険会社による換金売りはなかった模様だ。
財務省発表資料
http://www.mof.go.jp/international_policy/reference/itn_transactions_in_securities/week.pdf財務省
http://www.mof.go.jp/