自動車、トラックの大手メーカー全12社は14日、東日本大震災の影響による部品供給の遅れなどから、国内の全完成車工場の操業を停止した。
ホンダは20日まで操業停止を確定。トヨタも16日まで
このうちホンダは、栃木県内のエンジン部品工場などが被災した影響が大きいことから復旧を優先するとともに、完成車工場での部品確保も困難になっていることから、20日までの操業停止を決めている。21日以降は状況を見て判断するという。
トヨタ自動車は、関係ボデーメーカーとグループのダイハツ工業および日野自動車とともに、16日まで操業を中止する。またマツダとスズキ、富士重工業、UDトラックスも同様に、16日まで操業を停止するとしている。
日産も、東日本のいわき・栃木工場を18日まで停止
日産自動車は、被害の大きかったいわき工場(福島県いわき市)と栃木工場(栃木県上三川町)を18日まで、神奈川県内の追浜工場と横浜工場、九州工場(福岡県苅田町)を16日まで稼働停止させるとした。
いすゞ自動車と三菱ふそうトラック・バスは18日まで操業を見合わせる。三菱ふそうは本社を含む社員を同日まで自宅待機にするという。
三菱自動車は、被災地域に工場はないものの部品メーカーの安否確認と安全確保を優先してもらうためとして、14・15日の2日間創業を停止、16日に全工場で生産を再開させることを決めた。17日以降については15日に改めて検討するとのこと。
東日本に拠点のある各社は、今後も交通事情や電力事情等の不安定な状況が見込まれるとし、正常稼働までには相当の時間がかかりそうだ。
ホンダ 発表記事
http://www.honda.co.jp/news/2011/c110314.html日産自動車 発表記事
http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2011/_STORY/110314-01-j.htmlトヨタ自動車 発表記事
http://www2.toyota.co.jp/announcement/110314_1.html