2011年度税制改正関連法案の修正案が、22日の参院本会議で可決し成立したことから、「店頭FX」投資家の税負担は、多くの場合、軽減されるという。外国為替証拠金取引(FX)は、多くの個人投資家の投資対象でもあるだけに、朗報といえそうだ。
店頭FXの税率は一律20%に軽減、損益通算なども
これまでは、「くりっく365」と「大証FX」の取引所取引での利益に対する課税が一律20%となっていたのに対し、「店頭FX」の場合は所得により10%~50%の総合課税が適用されていた。
このため、投資金額が大きいか、少ない金額でもレバレッジを利かせて頻繁な取引で大きな利益を上げていた投資家は、取引所取引の方が有利となっていた。ただ、スプレッドなどの取引条件では店頭取引が有利ではあった。
今回の法改正により、店頭FXの税率も来年度から一律20%と実質上は軽減されることとなった。また、取引所取引にしか認められていなかった「損益通算」や「損失額の3年間の繰越控除」などの利点が、店頭取引でも可能になる見込みであり、したがい課税負担は大抵の場合は減ることとなる。
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