プラチナ万年筆(株)は、万年筆の最大の弱点だった長期放置によるインク詰まりを解消するキャップ「スリップシール機構」を新たに開発した。一年以上筆記しなくても、すぐスムーズに書き出せるという。
新機構で気密性が格段に向上、吹き出し防止効果も
この機構によってインクの水分蒸発を限りなく抑えられるため、キャップをしっかり閉じるだけで、1年間以上メンテナンスせずに、常に新鮮なインクの状態で筆記が楽しめるようになったとしている。
同社では、33年ぶりにフルモデルチェンジする看板ブランド「#3776(サン・ナナ・ナナ・ロク)」にこれを搭載し、新モデル「#3776 センチュリー」として9月1日より発売する。
これまで同社製品では、使わずに4カ月放置すると内部のインクが乾燥して筆記できなくなっていたが、新機構の開発により気密性を高めることに成功したもので、同時にキャップ開閉時のインク吹き出しも防止できるようになったという。
次世代高性能万年筆と位置づけ、「本栖」を限定発売
さらに書き味を左右するインクの出る量を、ペンポイント(超極細、極細、細字、中字、細軟、太字、極太)ごとに設計を見直しし、同社史上最高傑作の1本が完成したもので、同社では#3776センチュリーを次世代の高性能万年筆として位置づけている。(品番 PNB-10000、税込価格 10,500円)
#3776 万年筆とは…
1978年に「理想の万年筆」を目指して開発に着手、富士山の標高を製品名とし、日本を代表する美しい日本文字を書くための万年筆として完成した、同社を代表するロングセラーブランド。
なお、富士五湖で最も透明度が高い本栖湖にちなんだ透明軸モデルを「#3776 本栖」(品番 PNB-15000、税込価格 15,750円)と名付け、2,011本の限定生産(シリアルナンバー付)にて、7月1日より世界同時発売した。
発表記事
http://www.platinum-pen.co.jp/press_230628.html プラチナ万年筆(株)
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