大企業の2011年度設備投資計画は4年ぶり増加に
日本政策投資銀行(DBJ)が11日に発表した『2010・2011・2012年度 設備投資計画調査』-全国設備投資計画調査(大企業)-では、大企業の2011年度設備投資計画は製造・非製造業とも増加し、全産業では4年ぶりの増加(7.3%増)となった。
製造業(12.5%増)は、一般機械、化学、自動車、電気機械等の増加を主体に増加となり、次世代自動車・スマートフォン関連部材と二次電池がその中心という。また非製造業(4.6%増)は、通信・情報、電力等のインフラ投資が主体で、スマホ通信量増加や災害に強いネットワーク増強がみられるとしている。
自動車・化学・一般機械は海外需要のため能力増強に
一方、伸びの顕著な海外投資(49.2%増)は、自動車がその中心で、化学や一般機械等も現地需要の取り込みや第3国への輸出目的の能力増強で大きく増加、また非鉄金属等での資源関連投資も増えているほか、卸売・小売での増加もあり、業種に広がりが見られるという。
この結果として、海外/国内の投資比率でみると、2011年度は前年度より大きく上昇していて、全産業では24.1%から33.1%へ、また製造業は39.5%から51.4%となっている。
今回の大震災を機に、電力不足や円高も加わってリスク回避により生産拠点を海外に移す動きも顕在化しているが、中には国内投資を維持する必要を挙げる企業もあり、その理由にはサプライチェーン・人材が国内に存在している点を挙げているという。
全国設備投資計画調査(大企業)
http://www.dbj.jp/investigate/equip/national/detail.html日本政策投資銀行(DBJ)
http://www.dbj.jp/