第1期決算、分配金は500円に
日興アセットマネジメント株式会社は16日、同社の取り扱う「アジア資源ファンド」について、2012年10月15日に第1期の決算を迎えたことを報告、関連資料を公開した。
この第1期となる期間は、設定日の2012年5月31日から10月15日で、分配金は500円(1万口当たり・税引前)と決定された。10月15日時点の同ファンド基準価額は1万口当たり、税引き前分配金再投資ベースで10,573円、税引き前分配金控除後の額は10,073円となっている。
ファンド設定からの6月以降のアジア株式市場は、欧州債務問題への対応の進展を背景に、世界的な投資家のリスク回避の動きが後退したほか、それまでの株価下落に伴う割安感の高まりなどから、堅調な推移が続いたという。
また、世界的な資源需要の減速懸念から、国際商品相場は軟調が続いてきたが、6月以降においては欧米での追加金融緩和への期待などから原油価格を中心に上昇基調が続いたとしている。加えて、9月に入っては中国での大型公共投資計画の発表や、米国の追加金融緩和策実施の発表などがプラス要因となり、銅や金の価格が上昇、総じて堅調な推移となったとまとめている。
(発表資料より参考図)
アジア経済の今後の成長にも期待
今後の見通しについては、市場ではアジア経済における輸出落ち込み懸念もあるが、中国の輸出には回復の兆しがみられつつあること、引き続きアジアでは内需に底堅さがある点を挙げ、相場は下支えされているとしている。また米国での雇用を中心とする国内景気浮揚策により、今後数か月内に改善傾向があらわれることが期待されるとし、足元でのアジアの輸出鈍化がさらに悪化する可能性は低いと考えているそうだ。
さらに中国で緩和金融政策が継続されていること、11月の共産党大会後にインフラ投資のペースがさらに加速すると予想され、こうした中国の景気回復がアジア経済をさらに支えるとみている。
アジア地域は、引き続き他の地域を上回る経済成長、ファンダメンタルズの底堅さがあるとし、今後の四半期内における経済指標の改善も期待されるといい、この兆しが下方修正が続く企業の収益見通しにも安定化をもたらすとも予測している。
日興アセットマネジメント
「アジア資源ファンド」第1期決算のお知らせ
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