岡山県における初の官民一体型
独立行政法人中小企業基盤整備機構(以下、中小機構)10月15日発表によると、同日、岡山県を中心とした地域の中小企業の再生支援を目的の「おかやま企業再生ファンド」の組成について合意し、組合契約を締結した。
おかやま企業再生ファンド投資事業有限責任組合スキーム図(中小機構プレスリリースより)
ファンドからの投資先は、地域の経済活力や雇用の維持に大きな役割を果たす中小企業であり「岡山県中小企業再生支援協議会(経済産業省委託事業)」での再生計画策定支援を受けた者などを主な対象とする予定。
ファンド総額は50億円、うち同機構が25億円を出資するほか、県内の金融機関、岡山県信用保証協会が出資する。同県における初の官民一体型の中小企業再生ファンドであり「おかやまキャピタルマネジメント株式会社」が運営を行う。
同ファンドは、経営状況が悪化しても、本業には相応の収益力があり、財務改善や事業見直しにより再生可能な県内中心地域の中小企業を対象に投資、債務の軽減などを図り、継続的な経営支援を行い再生を支援するもの。
ファンドの概要
組合名 おかやま企業再生ファンド投資事業有限責任組合
地域 岡山県等
無限責任組合員 おかやまキャピタルマネジメント株式会社
有限責任組合員
中小企業基盤整備機構、(株)中国銀行、(株)トマト銀行、おかやま信用金庫、水島信用金庫、玉島信用金庫、備北信用金庫、笠岡信用組合、岡山県信用保証協会
投資先数 22社程度見込み
(中小機構プレスリリースより引用)
これまでに今回を含め、全国で24の中小企業再生ファンドを組成、ファンド総額852億円ののうち、364億円の出資を行うこととしている。各ファンドからの投資先累計は9月末現在で188社となり、中小企業の再生支援が着実にすすめられている。
独立行政法人中小企業基盤整備機構プレスリリース
http://www.smrj.go.jp/kikou/press/honbu/071127.html