収益の安定した賃貸マンションへの投資を検討
第一生命保険株式会社(以下、第一生命)はイタリアのアシキュラチオニ・ゼネラリ・エス・ピー・エイ(Assicurazioni Generali S.p.A:以下、ゼネラリ社)グループのゼネラリ・リアル・エステートと共同で私募ファンドを組成し、収益の安定した賃貸マンションへの投資を検討していくことを発表した。
投資手法の多様化によるリスク分散と付加収益の獲得に向けた取組の一環で、三井住友信託銀行株式会社をコーディネーターとして行われる。
ゼネラリ社は西欧・東欧・アジア等、世界60カ国以上で生損保ビジネスを展開しており、その総資産は4,500億ユーロ(2014年6月30日時点)、うち不動産が280億ユーロ(同)となっている。資産運用においては不動産投資にも積極的で、ヨーロッパを中心に世界13カ国で投資を行っている。
投資実現とリスク分散の同時追求
アベノミクスにより国内経済が活気を取り戻しつつある中、国内外の機関投資家が日本の優良不動産への中長期的投資を再開・開始するなど、日本の不動産投資市場への注目度が高まりつつある。
第一生命はこれまで投資を行ってきた大規模オフィスなどに加え、リスク対比で安定収入が見込める都心の稼働中の賃貸マンションや中小規模オフィスへの分散投資を積極的に進めることで、保有不動産ポートフォリオの中長期的な収益性・資産価値の向上、ボラティリティの抑制などを目指してきた。
しかし、これらの物件は大型ポートフォリオとして一括で売却されることが多いので、投資金額が巨額になり、リスク分散などの観点から一社単独で投資することが難しい場合もある。
第一生命は今回、ゼネラリ社と共同投資を検討・実施していくことで、これらの問題に対処し、大型ポートフォリオ一括売却案件に対する投資実現とリスク分散の同時追求を進めていく構えだ。
第一生命保険株式会社ホームページ
http://www.dai-ichi-life.co.jp/