タイ企業の株式に投資
大和証券投資信託委託株式会社は、ダイワ・ライジング・タイランド株式ファンドを2013年2月28日に設定、運用を開始する予定。販売会社は大和証券。
当初申込期間は平成25年2月18日から平成25年2月27日まで。当初募集額は700億円を上限としている。信託期間は平成25年2月28日から平成30年2月27日まで。
※画像はイメージ
ファンドについて
ダイワ・ライジング・タイランド株式ファンドは、タイ企業の株式に投資する。為替ヘッジは原則として行わない。また、投資証券にはDR(預託証券)を含む。
プレスリリースでは、タイ企業の株式について、以下の3つの要因に関連して成長が期待できるとしている。
・製造業の集積による輸出の拡大(輸出拠点としての地位の確立を期待)
・インフラ整備に対する投資の拡大(物流インフラ整備の計画などの実施に対する投資の拡大期待)
・所得の向上による消費の拡大(中間所得層の増加等による個人消費の拡大期待)
中国集中投資のリスク軽減対策として着目
大和総研ホールディングスが2013年1月23日付で発表したリサーチでは、「直接投資が増加するタイ、先行きも続く?ASEAN主要国の対内直接投資の動向」として、ASEANへの直接投資が注目されていること、日本からの投資増加の主な要因として、タイ、フィリピンへの直接投資の総額が増えていることを述べている。
ASEANへの直接投資は、良好な経済ファンダメンタルズ、低賃金等を要因とした有望な生産基地、今後の有望な消費市場として注目されている。ただしASEAN各国への対内投資が一様に増加しているわけではなく、選別が行われている。
中でも日本企業は、「中国(チャイナ)+1」の候補地として非常に注目している。政治的な問題を背景とした中国への集中投資に対するリスクが背景にある。
ASEAN市場の今後の成長について、
今後のASEANへの直接投資を考えると、ASEAN経済共同体(AEC)の発足がポイントになるだろう。AECによる自由貿易圏の形成は域内分業をより深化させる。このことで生産拠点の集約が進み、産業集積のある国・地域にはさらに多くの投資が流入するだろう。投資先の選別はさらに強まると思われる。
とレポートでは述べている。
新ファンド届出のお知らせ ダイワ・ライジング・タイランド株式ファンド
http://www.daiwa-am.co.jp/doc/news/news_20130204_1.pdf直接投資が増加するタイ、先行きも続く?(大和総研ホールディングス)
http://www.dir.co.jp/research/report/capital-mkt/