SMBC日興証券、G-SIFIsが発行するハイブリッド証券を投資対象とした新商品の申し込み開始
SMBC日興証券株式会社は投資信託新商品「ABケイマン・トラスト-日興ABグローバル金融機関ハイブリッド証券ファンド」の申し込みを行っている。
金融安定理事会(FSB)が指定する世界を代表する金融機関「G-SIFIs」が発行するハイブリッド証券を投資対象とした商品で、手数料体系の異なる「クラスA」と「クラスB」の2つのクラスがある。
「クラスB」は申込時の手数料が無料、保存期間が長くなるほど手数料率が逓減される等の特徴があり、買付けから5年経過すると、購入者の反対の意思表示がない限り、管理報酬等の料率が低い「クラスA」に手数料無しで転換される。
運用は、世界22か国、45都市に拠点を持ち、運用資産総額約43.4兆円(約4,432億ドル)を誇る「アライアンス・バーンスタイン・エル・ピー」が行う。収益分配は原則として、毎年6月20日と12月20日の年2回行われる。
バーゼルⅢの導入による、証券価格の値上がり期待
債券と株式両方の特徴を併せ持つハイブリッド証券(劣後債および優先証券等)は、相対的に利回りが高く、国債や投資適格社債に比べて高水準の金利収入が期待できる。
また、2013年1月から2019年にかけて段階的に「バーゼルⅢ」が導入されることにより、従来のハイブリッド証券の多くが自己資本から外れることになり、その結果、早期償還などが増加し、ハイブリッド証券の希少性が高まると予想されている。
「バーゼルⅢ」は国際銀行システムの健全性の維持や銀行間の競争上の不平等の軽減を目的としたものであり、これの導入により、G-SIFIsに指定されている金融機関は厳しい自己資本比率規制が課せられることとなる。
多くの金融機関が資本増強策などを実行することが予想され、その結果としてハイブリッド証券の発行体の信用が高まり、証券価格の値上がりが期待されている。
SMBC日興証券株式会社ホームページ
http://www.smbcnikko.co.jp/inv/item/pdf/leaflet/