G20構成国のソブリン債に投資
日興アセットマネジメント株式会社は、追加型投信の新商品「世界標準債券ファンド(1年決算型)/愛称:ニューサミット(1年決算型)」の運用を6月2日に開始することを発表した。
(画像はプレスリリースより)
投資対象通貨建てのソブリン債券に実質的な投資を行う商品で、信託期間は2014年6月2日から2029年7月17日までとなっている。三井住友信託銀行株式会社と髙木証券株式会社が6月2日から取り扱いを開始する予定だ。
投資対象はG20の構成国・地域で、主要先進国、新興国、資源国を含み、現在の世界経済の中心をなす国・地域とされており、この中から投資環境(金利水準、経済情勢、政治の安定性、市場の流動性など)を勘案して最終的に選定される。
また、このファンドは2010年3月に日興アセットマネジメント株式会社が既に運用を開始している、毎月決算型ファンド「世界標準債券ファンド/愛称:ニューサミット」と同じ運用方針の1年決算タイプ型であり、決算は毎年7月17日(休業日の場合は翌営業日)に行われる。
なお、毎月決算型ファンド「世界標準債券ファンド/愛称:ニューサミット」の直近の投資対象通貨は、メキシコペソ、ブラジルレアル、オーストラリアドルの3 通貨(いずれも2014 年 4 月末現在)で、純資産残高は直近で385億円に達している状況だ。
NISA(少額投資非課税制度)利用者に適した1年決算型
「世界標準債券ファンド/愛称:ニューサミット」の1年決算型が新規販売される理由の一つとして、NISA(少額投資非課税制度)を通じて投資を行う投資家などによるニーズの高まりがあるとされている。
NISAでは毎年100万円の非課税投資枠が付与され、NISA口座内で保有している投資信託商品の分配金も、同口座内で再投資することができる。
しかし、NISAは資産の売却後に非課税枠の再利用ができない仕組みであるうえに、再投資分も非課税枠として認識されてしまうので、短期で再投資を繰り返すと非課税枠を一瞬で使い切ってしまう可能性がある。
再投資時に非課税枠が残っていない場合は、一般口座・特定口座で再投資されることになるので、分配金を頻繁に受け取る必要のない投資家にとっては、毎月分配型よりも1年決算型の方が投資ニーズに適してるといえる。
「世界標準債券ファンド(1年決算型)/愛称:ニューサミット(1年決算型)」はこのような、将来の資産形成に向けて受け取る分配金額や頻度を抑えたい投資家の要望に応える商品設計となっている。
日興アセットマネジメント株式会社ホームページ
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