米国のハイブリッド優先証券に投資するインデックスファンド
日興アセットマネジメント株式会社は追加型投資信託の新商品「インデックスファンド US ハイブリッド優先証券(毎月分配型)」の設定を4月25日に行うことを発表した。
米国の金融商品取引所に上場されているハイブリッド優先証券を主要投資対象としたインデックスファンドで、「S&P 米国優先株式指数(円換算ベース)」の動きに連動する投資成果をめざして運用が行われる。信託期間は2029年 2月20日まで、収益分配は毎月20日(休業日の場合は翌営業日)の決算日に実施される。
株式と債券の両方の性格・メリットを併せ持つハイブリッド証券(劣後債や優先株など)には、法的弁済順位が普通社債よりも劣る点や期日にコール(繰り上げ償還)されない場合がある点など、固有のリスクが存在する。そのため、同一発行体の普通社債と比べて、利回りが高くなる傾向がある。
また、比較的信用力の高い企業が発行体となっている場合が多いことなども投資魅力の一つとして挙げられる。近年は、2013年に開始された国際的な自己資本比率規制(「バーゼルⅢ」)の段階的に導入によって自己資本の強化が求められている金融機関を中心に、資金調達手段の一つとして注目度が高まっている。
様々なインデックスファンドを相次いで設定
日興アセットマネジメント株式会社は2014年の年明け以降、多種多様なインデックスファンドの運用を開始している。1月には新指数「JPX日経インデックス400」に連動する投資成果をめざす「インデックスファンドJPX日経400」(1月31日設定)の運用が開始され、2月には米国のBDC市場の動きを表す指数「S&P BDC指数(円換算ベース)」に連動する「インデックスファンドBDC(毎月分配型)」(2月18日設定)および、「S&P MLP指数(円換算ベース)」に連動する「インデックスファンドMLP(毎月分配型)」(2月18日設定)の2本の運用が開始された。
3月にはドイツの優良企業30社で構成された代表的な株価指数「DAX指数(円換算ベース)」に連動する「インデックスファンドDAX30(ドイツ株式)」(3月10日設定)、米国REIT市場の動きを表す代表的な指数「S&P米国REIT指数(円換算ベース)」に連動する「インデックスファンドUSリート(毎月分配型)」(3月10日設定)、「ダウ・ジョーンズ工業株価平均(円換算ベース)」に連動する「インデックスファンドNYダウ30(アメリカ株式)」(3月31日設定)の3本の運用が開始された。
今回の「インデックスファンド US ハイブリッド優先証券(毎月分配型)」の新規設定の決定により、2014年に運用を開始した(開始予定も含む)インデックスファンドは7本となる。
日興アセットマネジメント株式会社ホームページ
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