9月1日より東海東京証券とワイエム証券で募集開始
日興アセットマネジメント株式会社(以下、「日興アセット」)は追加型投資信託の新商品「グローバルCoCo債ファンドヘッジなしコース/円ヘッジコース/先進国高金利通貨コース/新興国高金利通貨コース」の運用を10月1日に開始することを発表した。
(画像はプレスリリースより)
世界の金融機関が発行するハイブリッド証券に投資する商品で、なかでもCoCo債(Contingent Convertible Bond:偶発転換社債)を中心に投資を行う。
為替ヘッジを実施する「円ヘッジコース」、実施しない「ヘッジなしコース」のほか、積極的に通貨運用を行う「先進国高金利通貨コース」および「新興国高金利通貨コース」の計 4 つの通貨コースが用意されており、信託期間は2024年8月19日まで、収益分配日は原則として毎月17日の決算日となっている。
9月1日に東海東京証券株式会社とワイエム証券株式会社が募集を開始する。なお、CoCo債を中心に投資するファンドは国内籍投信では初となる。
「バーゼルⅢ」への移行に伴い市場規模は拡大傾向に。高い利回り水準が魅力。
CoCo債とは、発行体である金融機関の自己資本比率があらかじめ定められた水準を下回った場合などにおいて、元本の一部または全部が削減される、または、強制的に株式に転換されるなどの仕組み(トリガー条項)を有する証券のことを指す。
金融機関の国際的な自己資本規制「バーゼルⅢ」への本格的な移行に伴い、トリガー条項を有するCoCo債は質の高い資本としての算入が認められており、その市場規模は拡大傾向にある。
また、期限付き劣後債や永久劣後債など、ほかのハイブリッド証券よりも利回り水準が高く、ハイイールド社債と比較しても利回り・格付けともに高い状態だ(2014年6月末現在)。
ファンドの主要投資対象である外国投資信託の運用は、世界の金融機関が発行する証券の運用に特化し、CoCo債投資についての先駆的な運用会社として知られている英資産運用会社「アルジェブリス・インベストメンツ(UK)エルエルピー」が行う。
また、CoCo債の発行体は、英国の「HSBC」や米国の「シティグループ」など、グローバルな金融システム上、重要と判断される29の金融機関であるG-SIFIs(Global Systemically Important Financial Institutions、ジーシフィーズ)に含まれる銀行が中心となる。
日興アセットマネジメント株式会社ホームページ
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