5月の全国百貨店売上高が発表
平成22年6月21日、日本百貨店協会が、「平成22年5月 全国百貨店売上高概況」を発表しました。
(画像は、日本百貨店協会HPトップページ)
平成22年5月の全国百貨店売上高は、平成21年5月に比べ、2.1%減の4912億円余りとなりました。売上高の減少は、27ヵ月連続となりました。
また、都市部(全国主要10都市)の百貨店に比べ地方(主要10都市以外の地方)の百貨店が苦戦しているという状況が続いているというのも今回の特徴です。
デパート側の次なる一手とは
一方、売り上げ減に百貨店側も手をこまねいているわけではありません。例えば、東武百貨店池袋店では、「店内ミニツアー」を実施しています。店内ミニツアーとは、ツアー参加者が、東武百貨店社員と一緒に、池袋店のフロア内を巡り、売り場の商品の詳細な説明を受けるとの内容です。
また、8月26日に、大阪市天王寺区の近鉄劇場跡地(近鉄・大阪上本町駅南側)に建設された複合施設「上本町YUFURA(ユフラ)」が開業します。近鉄から賃貸された近鉄百貨店が、1階から5階のショッピングゾーンを運営するということなので、「上本町YUFURA(ユフラ)」の売り上げ動向も今後注目されます。
そして、百貨店の需要増を期待させる外部要因としては、人民元相場の弾力化により、中国人観光客による高額商品購入への期待感があります。また、6月から支給開始となった子ども手当による消費が増えるという期待感もあります。今後は、外部要因をいかにうまく百貨店側が需要を取り込めるかがカギとなります。
日本百貨店協会
http://www.depart.or.jp/東武百貨店
http://www.tobu-dept.jp/近鉄百貨店
http://www.d-kintetsu.co.jp/