下降する成長率
四半期報告によると、中国の経済成長率は減速気味のようだ。そうはいっても、不動産投資や輸出需要の回復に支えられ、中国経済は底力を見せつけている。
明るい未来
世界銀行は、中国経済の見通しは明るいとし、経済成長率は今年9.5%、来年は8.5%になると予想している。中国の経済は世界第三位であり、世界的不況にもかかわらず第一四半期の経済成長率はなんと11.9%であった。
しかし、この成長は減速すると考えられている。第一四半期と同じような高ペースでの成長は止まると予想されているが、それにしても非常に順調な成長速度だ、と世界銀行のシニア・エコノミストは語っている。
成功した景気対策
世界銀行は、民間セクターの投資を促進させた北京の動きを称賛している。政府が4兆元をつぎ込んだ景気刺激策や、2008年に景気が停滞した後の様々な対策によって国営の企業だけではなく民間企業も支援を受けられたのだ。
しかし、政府はその拡張的金融政策を止め、過度の投資によるリスクを減らすべきという声も上がっている。
世界経済の今後
世界銀行は世界経済の成長を「順調」とし、今年の経済成長率を3.2%、2011年は3.3%と予測している。
しかし、この経済成長率は世界全体のもので、大きな負債を抱える国に関しては見通しは大きく変わってくる、と警告している。
編集部 R.Nakao
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