5月の住宅着工の結果とは
平成22年6月30日、国土交通省が、平成22年5月分の建築着工統計調査報告を公表しました。
(画像は国土交通省前)
平成22年5月の住宅着工戸数は、59911戸となり、年率換算では、73.7万戸(季節調整済)となりました。今回の結果は、平成20年と比べても低水準の数字です。
また、平成22年5月の全建築物の着工床面積は、926万平方メートルとなり、平成21年5月に比べ5.0%増となりました。
5月の住宅着工の特徴は
平成22年5月の住宅着工数の主な特徴は、持ち家の着工件数は増加した一方、貸家や分譲マンションの着工件数は減少しました。一方、事務所や店舗用の建築物の着工床面積が増加しました。
つまり、最近の景気の回復が、住宅着工件数に反映しつつある状況といえます。しかし、今回の結果を見る限り、政府が導入した住宅ローン減税や住宅版エコポイントなどの政策の効果は、目立つほど現れていません。
今後は、最近の景気持ち直しの鈍化や厳しい雇用環境や所得環境が続いた場合どのように住宅着工件数などが推移していくか注目されます。
国土交通省
http://www.mlit.go.jp/index.html「建築着工統計調査報告(平成22年5月分)」(国土交通省内サイト)
http://www.mlit.go.jp/report/press/joho04_hh_000172.html