イギリス銀行口座事情
調査によってイギリスの成人のうち100万人ちかくが銀行口座を持っていないことが明らかになった。
銀行口座に関する調査
政府が現在行っている銀行制度改革に合わせて発表された調査報告「オンザマージン」は、なぜ100万人もの成人が銀行口座を持っていないのかを考察している。
消費者を集めたフォーカス・グループに対して行われた調査によると、銀行口座を持っていないと、電気水道代などを口座からの直接引き落としで払うことが出来ず、普通の値段よりも多く払わなければならない。
さらに、調査は行われ、破産、住所不定であること、肉親との死別などが原因で銀行口座を持てない人がいる と明らかになった。
現金主義
しかし、中には単に銀行口座を持ちたくないと言う人もいるようである。英国銀行協会(BBA)は
「現金を使った方が資金のやりくりがうまくいくと感じている人が多くいるのは確かです。
現金を使うことは個人の選択であり、それによって個人が不利益を被ることがあってはなりません」
とコメントしている。
電子マネー社会
フォーカス・グループ調査会社の代表は
「電子マネー社会はどんどん拡大している。銀行口座を持っていないと、時間も費用もかかり、なにより不便である」
とコメントしている。
現在、郵便局の銀行サービス部門が銀行口座を持っていない人のためのサービスを開始する準備を進めている。
編集部 R.Nakao
Financemarkets.co.uk
http://www.financemarkets.co.uk/2010/06/10/report-reveals-1m-adults-do-not-have-bank-account/