平成22年1~3月期の民間企業資本ストックの概要
平成22年7月1日、内閣府が、「平成22年1~3月期の民間企業資本ストックの概要」を発表しました。
(画像は内閣府HP)
ここに記載されている、「資本ストック」とは、減価償却控除前の固定資産のことです。つまり、「民間企業資本ストック」とは、民間企業の営業に関わる資産以外の財産(建物、土地、備品、運搬の車両など)のことです。
平成22年1~3月期の有形固定資産・全産業(進捗ベース)のストックは、1212.0兆円となり、前期比・0.8%増となりました。
1~3月期の民間企業資本ストックの特徴は
注目すべきは、平成22年1~3月期有形固定資産・全産業(進捗ベース)の新設投資額が、19.6兆円となり、平成21年1~3月期に比べ0.4%減少したことです。
また、平成22年1~3月期の新設投資額が減少した業種は、製造業とサービス業です。両業種は、いずれも効率化を進めることで利益増を図っていますが、それが今回の結果でも裏付けられました。
このことから、企業において、備品などへの出費(投資)は、増えていないことがわかります。つまり、現状としては、景気持ち直しが見受けられるが、依然として企業側は、余力が少ないといえます。
内閣府
http://www.cao.go.jp/平成22年1~3月期の民間企業資本ストックの概要(内閣府HP)
http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/stock/pointj.pdf