最低賃金改正!
イギリスで、今年10月から成人の最低賃金が2%上がり、時給5.93ポンド(約790円)となる。
賃金改善委員会(LPC)の申し入れが受け入れられての改正となった。しかし、インフレで物価が上昇している現在、2%増では十分でないとの見方もある。
物価指数と最低賃金
物価指数は賃金引上げの指標として考えられるべきだが、現在はその釣り合いがとれていないようだ。5月の調査では、物価は5.1%上昇している。
しかし、21歳以上の成人で、実習生だった場合の最低賃金は時給2.5ポンド(約330円)とする法律に直面することとなる。
若年労働者の最低賃金
18歳から20歳までの労働者の最低賃金は、9ペンス(約10円)上がり、時給4.92ポンド(約650円)となる。
一方で、16歳から17歳までの最低賃金は、時給3.64ポンド(480円)となり、以前と比べ、7ペンス(約9円)上がった。
最低賃金制度の今後
連立政権は、低賃金改善委員会が賃金改善の申し入れをする際には、中小企業の競争性と若者の雇用見通しに重点を置くべきだと提言した。
エドワード・ダーヴィー雇用大臣は、今年の最低賃金引き上げは経済の状況を考えると正しい選択だったと言及している。しかし、大臣はこうも語っている。
「この賃金引き上げによって貧困層が助けられることになるが、それと同時に彼らの雇用自体を危うくしているのが現状だ。」
低賃金改善委員会は97万人がこの最低賃金引き上げの恩恵を受けるだろうと見積もっている。
編集部 R.Nakao
BBC NEWS
http://news.bbc.co.uk/1/hi/england/london/10366232.stm