グーグルとヤフーの提携に懸念を表明
ヤフージャパンとグーグルが業務提携を発表しました。しかし、早くも波紋を呼んでいます。
広告業界団体・ICOMPは、グーグルとヤフージャパンの提携は認めがたいものであると表明しました。
(画像はヤフージャパンHPトップページ)
ICOMPは、グーグルとヤフージャパンの提携により、オンラインの出版社や広告主、消費者が不利益を負うと指摘しています。また、両社連合がオンライン広告サービスをほぼ独占し、独禁法の観点から提携を阻止するべきと主張しています。
なお、ヤフージャパンは、広告サービスはヤフージャパンとグーグルと別々に手がけるので、独占禁止法に違反するとは考えていないと表明しています。また、公正取引委員会にも事前に相談しており問題ない旨を確認しているとのことです。
ICOMPが両社の提携反対した背景とは?
ここで注目すべきは、業務提携に懸念を表明した「ICOMP」という広告業界団体です。
ICOMPとは、広告主やコンテンツ提供者、インターネットサービスおよびネットワークプロバイダ、オンライン広告代理店のための業界団体で本部はイギリスにあるとのことです。
そして、ICOMPは、世界的にグーグルの力が増大する中、グーグルとヤフージャパンによる市場支配力の増大を危惧しています。
アメリカではグーグルの検索市場のシェアが7割を超えています。つまり、グーグルの寡占化への反発が今回の動きにつながったといえます。今後は、グーグルとヤフー以外の検索エンジンが、どのような独自性を出してシェア争いに変化が起きるかが注目されます。
ICOMP
http://www.i-comp.org/Yahoo!JAPANの検索サービスにおけるグーグルの検索エンジンと検索連動型広告配信システムの採用、ならびにYahoo!JAPANからグーグルへのデータ提供について(プレスリリース、Yahoo! JAPANサイト内)
http://pr.yahoo.co.jp/release/2010/0727a.htmlYahoo!JAPAN
http://www.yahoo.co.jp/Google
http://www.google.com/