都心のオフィス空室率は2年6カ月ぶりの改善だが…
オフィス賃貸仲介業の三鬼商事(株)は5日、7月末の東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)の主要オフィスビル平均空室率が、前月比0.04%低下し9.10%だったと発表した。
また名古屋市中心部の平均空室率も、0.05%下がって13.30%となったが、大阪市中心部では、0.01%とほぼ横ばいの11.80%だったという。
都心の平均空室率の低下は2008年1月以来で、2年6カ月ぶりの改善となるが、同社では
「大型新築ビルの募集面積が減少したことが要因。市況改善には、まだしばらく時間がかかるのでは」
としている。
なお、これを受けて市況の回復期待が高まるとともに、為替変動に直接影響を受けない業種という観点から、三井不動産、三菱地所、住友不動産といった大手不動産の株価が、5日は軒並み大幅高となった。
三鬼商事(株)
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