経済2番底入りの恐怖
イギリス人の5人に4人が経済の2番底入りを恐れて、出費を抑えるために生活スタイルを変えていることが明らかになった。中には、節約のために、結婚式や子どもを持つのを先延ばしにしている人もいるようだ。
調査結果
約40%の人が外食やパブに飲みに行くのを控えていると調査で明らかになった。さらに、イギリス人の44%が外出の際に古い服を着ており、25%は新しい服を買うよりも古い服を修理して使うと回答している。
市場調査によると、77%のイギリス人が節約のために生活スタイルを変えていることが明らかになった。そして、10人に6人が経済は以前よりも悪くなっていると感じると回答した。
逆効果
しかし、消費が増えることで景気が回復するのだから経済の先行き不安から消費が減少しているのは皮肉なことだ。店側は消費者の購買欲を刺激するためにセールなど様々な策を取るべきである。
景気がさらに落ち込むかと思いきや、ひとつだけ期待できるのが2011年の付加価値税(日本の消費税にあたる)が引き上げられることだ。付加価値税が引き上げられる前に大きな買い物をする消費者が増えることが予想される。
調査ではさらに、5分の2の回答者がこれから数年は家具や家電にかける費用を削減しようとしていることが明らかになった。非常に気の重くなる調査結果だが、この調査と同時期に発表されたIMFのレポートによると、消費者の心配とは裏腹にイギリスの景気が2番底入りする可能性は極めて低いようだ。
編集部 R.Nakao
The sun
http://www.thesun.co.uk/sol/homepage/news/money/3050363/Brits-double-dip-spending-blip.html