総論は協調と協力
岡田外相をはじめとして直嶋経産相、自見金融・郵政改革担当相などが同行している中国訪問団は、28日に日中ハイレベル経済対話を、29日に温家宝・中国国務院総理を表敬訪問した。
対話は広範囲に渡ったが、省エネ・環境保護分野、金融危機への対応、漁業資源管理、G20やCOP16における両国の歩調、北朝鮮問題に留まらない日中・日中韓によるアジア太平洋地域の協力など、多くの事柄について両国が手を携えて問題に対処していくことの重要性が協調された。
各論では問題も
大勢としては協調が重視されたが、レアアースの輸出や労働争議の問題における見解の相違など、違いもみられた。ただ一時期の「政冷経熱」や「靖国問題」などに代表されるぎくしゃくした関係については、全体として影を潜めた印象だ。
また次回の第4回日中ハイレベル経済対話は、明年両国の都合の良い時期に東京で開催されることも確認された。
編集部 宗近 明
外務省
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