今年も過去最高
財務省は1日、「平成23年度一般会計概算要求額」を発表した。経済対策と財政バランスへの注目が集まる中、要求額は過去最高の96兆7465億円にのぼった。
文字通り天文額的数字だが、要求額によって各省庁の思惑も浮かぶ。例えば国土交通省は前年度比6,414億円の減額、文部科学省も6,206億円の減額要求となっている。
対して目立つのは社会保障費の自然増が膨大な厚生労働省の1兆1106億円の増額要求だ。一応、厚生労働省以外の全ての省庁が減額要求となっている。
殊勝な態度を1枚めくれば…?
ところが表向きの概算要求の影で、成長分野等への特別枠「元気な日本復活特別枠」への要望では、先ほど最も減額の目立った国交省と文科省がそれぞれ7,703億円、8,628億円を要求しており、実質的に両省とも増額の要求となっている。予算を減額するには並大抵の努力でも足りないようだ。
なお国債の償還費は3兆4831億円増の24兆1321億円となっている。
編集部 宗近 明
財務省
http://www.mof.go.jp/平成23年度一般会計概算要求額(PDF)
http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/h23/h220901a.pdf