5月24日のNYダウも下落
2010年5月24日のニューヨーク株式市場で、ダウなどの株価が再び下落しました。24日のNYダウの終値は、10066.57ドルで前日比・126.82ドルの大幅マイナスでした。
その原因として指摘されているのは、24日、スペインの中央銀行であるスペイン銀行が、経営難に陥ったスペインの地方銀行である貯蓄銀行・カハスールを法的な管理下に置いたことで、ヨーロッパの信用不安が再燃したことだといわれています。
スペイン銀行問題の行方と今後の注目点
今回、貯蓄銀行・カハスールが、中央銀行の管理下に置かれた背景としては、スペインの不動産バブル崩壊があるといわれます。
今回のスペインの銀行の問題は、日本のバブル崩壊、米国のサブプライムローン問題と同じ様相を示しています。また、財政問題を抱えるスペイン政府が不良債権を抱える銀行のために、今後の公的資金の支出が、どれだけ膨らむのかという懸念が市場を覆っています。
今後、スペインの銀行問題については、米国や日本の金融当局が行った、銀行の国有化と不良債権処理や再建と比べどのように推移するかという点が注目されます。また、EU・ヨーロッパ連合やECB(欧州中央銀行)の動向も注目されます。
ニューヨーク証券取引所
http://www.nyse.com/スペイン銀行(英語版)
http://www.bde.es/homee.htm