10か月連続で前年を上回るも、先行きには陰りが
日本鉄鋼連盟が17日に発表した8月の国内粗鋼生産量は、前年同月比で7.1%増の890万トンと、10か月連続で前年を上回ったが、8ヶ月連続した2桁増から1桁に伸び率が縮小した。
これは、日本経済新聞などが報じている。
前月比では、3.5%減と3か月連続のマイナスで、国内建築向けの伸び悩みやアジア向け輸出減が影響したという。
粗鋼生産量は、金融危機後の需要回復により7月まで好調な伸びを継続したが、この牽引役は国内自動車生産と鋼材の輸出だった。
しかし9月には、エコカー補助金打ち切りの影響が出てきそうで、また円高も続いている。さらに実際の鋼材生産に2~3ヶ月先行する普通鋼鋼材の受注量が7月は10ヶ月ぶりに前年同月割れをしていることから、どうやら先行きは怪しいようだ。
日本経済新聞
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