1ヵ月の業務停止
9月17日、関東財務局が外国為替証拠金取引(FX)大手、外為どっとコムに対して業務停止命令を行った。期間は10月1日から10月31日まで。この間、顧客取引の結了のための取引等を除く、店頭デリバティブ取引に係る全業務が停止となる。
行政処分に至った理由は
今回、業務停止という強制措置が取られた理由について関東財務局は、
1.平成22年7月13日午前6時45分頃に「ユーロ/円」の取引において、また9月6日午後3時34分頃に「米ドル/円」及び「ユーロ/円」の取引において、実勢と大幅にかいりしたレートを誤配信し、9月10日付で業務改善命令を受けたこと。
2.改善命令にも関わらず、9月15日午前5時23分頃にシステム障害を発生させ、多数の顧客取引に影響を与えたこと、を理由としている。
また、今回は業務停止命令のほかに、「責任の所在を明確化すること」など5つの業務改善命令がなされた。
これをうけて外為どっとコムは、「早急にシステム障害の整備をはかる」とするとともに、下記のように発表した。
一連の行政処分につきまして、平素より弊社の外国為替保証金取引をご利用いただいておりますお客様方をはじめ、関係者の皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけいたしておりますことを、弊社役職員一同、心より深くお詫び申し上げます。
編集部 宗近 明
関東財務局
http://www.mof-kantou.go.jp/外為どっとコム:弊社に対する関東財務局の業務停止命令および業務改善命令について
http://www.gaitame.com/info.html#100917