格付けの理由
米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、5月に就任したジョージ・オズボーン英財務相が強調する財政赤字削減策を支持し、同国の格付けを最上位のトリプルA継続とした。
連立政権による政治的な後退について警告をしつつ、イギリス経済は緊縮財政に耐えられるだろうと予測している。
財政再建策への反応
一方、オズボーン氏の唱える財政政策に野党などからは反対の声があがっている。住宅市場に関する悲観的な最新報告を取り上げ、連立政権が進めようとする財政支出の削減と増税の実行は、経済成長を妨げ、国家債務の返済を困難にすると主張している。
格付け会社の想定
ムーディーズによると、最上位の格付けは次のようなシナリオを想定してだという。まず、中期的に穏やかな経済成長を持続させ、2014年までに大部分の国家財政を健全に戻し、少量の財政出動により銀行の再編を行うというものである。
しかしながら、現在の格付けを脅かすリスクも存在し、その中には民間企業の借金返済や欧州の悪化などによる著しい経済成長の伸び悩みなどが含まれるという。
The Guardian
http://www.guardian.co.uk/business/2010/sep/20/britain-keeps-aaa-credit-ratingMoody's
http://v3.moodys.com/Pages/default.aspx