例年1日のみの開催から10日間の長期開催へ
鳥取市では例年8月16日のみに催される「しゃんしゃん祭り」を今年は「しゃんしゃんウイーク」と銘打って8月7日から連続10日間開催した。その結果10日間の経済波及効果が約13億7100万円に上ったと日本海新聞が報じた。
試算の委託を受けたのは山陰経済経営研究所(松江市)。オープニングセレモニー・東京ディズニーリゾートパレードのあった8月7日から、しゃんしゃん一斉傘踊りが行われた同16日までの10日間を試算した。
13億7160万円は投資額の46倍の効果
祭りの直接経済効果は8億733万円。祭りの観覧は日帰り、宿泊を合わせて46万7200人だった。これら観客が宿泊や飲食、交通費などに支払った観覧客消費額は7億7700万円。観覧客1人当たりの消費支出額は日帰り客が約864円、宿泊客が約1万8150円だった。142人の雇用を創出する効果もあった。
直接効果をもとにした試算では、観光消費支出によって県内の各産業へ波及した生産誘発効果は13億2430万円。運営費の支出に伴う効果4730万円と合わせて13億7160万円の経済波及を生んだ。実に投資の46倍の効果があったことになる。
しゃんしゃん祭りは10日間の日程が中だるみにならぬよう、地方のラジオやテレビの中継、花火大会、B級グルメフェスタ、名店カレーやご当地バーガーの出店、しゃんしゃん傘踊りの体験会など、様々なイベントを適宜に盛り込んだのも成功の要因であった。
鳥取市経済観光部観光コンベンション推進課の田中利明課長
期間を10日間に延ばしたことで大勢の人に来ていただいた。経済状況も疲弊している中で地域活性化に役立った
鳥取しゃんしゃん祭り
http://www.tottori-shanshan.jp/modules/about/index.php?content_id=11日本海新聞
http://www.nnn.co.jp/news/101002/20101002007.html