投資可能資産100万米ドル以上の人口は前年比25.8%増加
BUSINESS WIRE(ビジネスワイヤ)が報じたところによると、2009年のアジア太平洋地域の個人富裕層(100万米ドル以上の投資可能資産の保有者)の人口は25.8%増の300万人となり、初めて欧州の個人富裕層人口に並んだ。メリルリンチ・グローバル・ウェルス・マネジメントとキャップジェミニが「2010年アジア太平洋地域ウェルス・レポート」を公表した中で明らかになった。
2009年のアジア太平洋地域の個人富裕層の資産も30.9%増加して 9兆7000億米ドルに急増。2009年の欧州の個人富裕層の資産を上回った。超富裕層(3000万米ドル以上の投資可能資産の保有者)でみると、人口は36.7%増の1万9600人、資産は42.6%増加した。
中国での個人富裕層は47万人超
2009年には日本、中国、オーストラリアの上位3カ国がアジア太平洋地域の個人富裕層人口の76.1%、資産の70.0%を占めた。中国はこの地域で第2の個人富裕層市場で世界では4番目の規模。個人富裕層は47万7000人となり前年比で31.0%増加した。インドでも2009年には個人富裕層の人口と資産はそれぞれ50.9%、53.8%増加し、力強い伸びを見せた。
経済成長の加速と事業環境の改善により、個人富裕層セグメントの拡大はさらに進むと予想される。日本以外のアジア太平洋地域では、事業の所有と事業所得は、個人富裕層の資産の73%を占めているからだ。
個人富裕層投資家は資産の27%を株で保有
アジア太平洋地域で株式と不動産は2008年の多額の損失から大きく回復した。2009年末でアジア太平洋地域の個人富裕層投資家は資産の27%を株式で保有し、前年の23%から上昇している。富裕層が株式市場に戻り、特に新興国市場の株式資産価値が上がったためだ。
アジア太平洋地域の個人富裕層が不動産に向ける資産の割合は株式とほぼ同じで、22%から26%に増加した。アジア太平洋地域の主要市場全体で不動産価格もまた回復を見せたからだ。
Business Wire
http://www.businesswire.jp/news/jp/20101001005457/ja