平成22年8月貿易統計が発表
平成22年9月27日、財務省は、平成22年8月分貿易統計(速報)を発表しました。
平成22年8月の輸出額は、5兆2241億円となり、平成21年8月に比べ15.8%増加となりました。一方、平成22年8月の輸入額は、5兆1209億円となり、平成21年8月に比べ17.9%増加となりました。
平成22年8月は、1032億円の貿易黒字となり、平成21年8月に比べ37.5%減少となりました。前年同月を下回る結果となったのは、15ヵ月ぶりです。
(財務省前)
8月貿易統計のポイントは?
平成22年8月においては、前月に引き続き自動車や鉄鋼の輸出が拡大しました。一方、7月度の輸入も、前月に引き続き液化天然ガス、鉄鉱石などが増加しました。
また、今回の貿易統計で注目すべき結果としては、平成22年8月の中国向けの輸出額が、1兆481億円となり、平成21年8月に比べ18.5%増加となりました。一方、中国向け輸入額は1兆1176億円となり、平成21年8月に比べ20.0%増加しました。その結果、対中貿易においては、2か月ぶりの貿易赤字となりました。
現在、ようやく騒ぎが終息しつつあるといわれている尖閣諸島沖・中国漁船衝突事件ですが、2010年10月2日に代々木公園で反中国集会が行われるなど、日本における反中国の動きが活発化しています。今後、日中関係の悪化が日中の貿易額にどのような影響を与えるかが注目されます。
財務省
http://www.mof.go.jp/index.htm財務省貿易統計(財務省サイト内)
http://www.customs.go.jp/toukei/info/index.htm