日銀短観が発表
2010年9月29日、日本銀行は、短観(概要、2010年9月調査)を発表しました。
短観は、正式名称を「第146回全国企業短期経済観測調査」といいます。俗に言う「日銀短観」と言われるもので、市場などから最も注目されている経済指標の一つです。
(画像は日本銀行HPトップページ)
大企業製造業の業況判断指数DI(景気の状況(業況)が「良い」と回答した企業の割合から「悪い」と回答した企業の割合を差し引いたもの)が+8という結果になりました。
一方、中小企業製造業・業況判断指数DIは、前回調査(2010年3月)より改善はしましたが、-14という結果になりました。
今回の日銀短観の特徴は
今回の大企業製造業の業況判断指数DIが、+8という結果については、市場予想を大幅に上回る結果となりました。
しかし、2010年12月までの大企業製造業の業況判断指数DI(予測値)が、-1となりました。円高による先行き不安が背景とみられます。また、先行きがマイナスという結果になったので、株価下落の懸念も浮上しています。
日銀短観は、企業経営者のアンケートなので、経営者の心理状態が分かる貴重なデータです。今後の景気を先行きを推し量る上での今後のデータが注目されます。
日本銀行
http://www.boj.or.jp/短観(要旨、2010年9月、日本銀行サイト内)
http://www.boj.or.jp/type/stat/boj_stat/tk/yoshi/tk1009.htm