251兆ドンから304兆ドンへと53兆ドンの増加
VIETJOによると、円高の影響で日本からの政府開発援助(ODA)の債務額が53兆ドン(約2300億円)増大したことをベトナム計画投資省が報告した。
ベトナム計画投資省によると、日本がベトナムに供与するODAは1兆3940億円。ベトナムドンに換算すると以前は251兆ドンだったが現在は304兆5000億ドンになる。円高のみで約53兆ドン膨れあがった計算だ。
ベトナム国とっての円高メリット
円高による債務の膨張は一見マイナスのようだが、同省はプラス面を2つ指摘している。1つは対円でのベトナムドンの通貨安は日本への輸出を活発にし、ベトナム国内の輸出産業の収益を拡大させる。もう1つは日本企業が強い円を背景にベトナムへの事業展開や投資をさらに積極的に行う。
日本政府のODA予算は2008年度の一般会計予算が約7000億円、事業予算が9350億円。翌2009年度は一般会計が約6720億円、事業予算が約1兆760億円。一般会計は280億円減らしたが、財政投融資などを含めた事業予算では1930億円増やした。国連はGNPの1%をODAに振り向けることが望ましいと述べている。2008年の日本のODA事業費実績は世界第5位だったが、GNIは比は0.18%と世界第21位で米国とほぼ同じランキングだった。
VIETJO
http://www.viet-jo.com/news/nikkei/101007071417.htmlODA白書
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/hakusyo/09_hakusho/index.html