売上・営業益・純利益のいずれも過去最高
低価格でイタリアン料理が楽しめるレストランチェーンのサイゼリヤが10月12日、2010年8月期の連結決算を発表した。
それによると売上高が994億円(前期比12.6%増)、営業利益が143億円(同56.7%増)。売上と営業益のいずれも過去最高を更新した。昨年8月期は営業利益91億円を確保していたが経常利益が69億円の赤字、純利益も48億9千万円の赤字となっていた。2010年8月期は経常利益が大きく改善し140億円の黒字となった。純利益も78億円の黒字でこちらも過去最高を更新。
(画像はイメージ)
猛暑とデフレが追い風
8月は猛暑効果で各外食チェーンとも売上げを伸ばした。ただし好調だったのはカフェやファーストフードなど、お金をかけず気軽に利用できる業態の店舗。メニュー単価の高いファミリーレストランはデフレの影響から逃れられず、横ばいだった模様。
サイゼリヤは低価格メニューが豊富でドリンク類も充実している。猛暑の追い風を強く受けたほか、低価格志向の消費者がファミリーレストランの中でもとりわけリーズナブルな同店舗を選んだようだ。
サイゼリヤの11年8月期の計画目標は売上高1025億円と同社初の1000億円台突破を狙う。営業利益の目標数値も146億円、過去最高益の更新を狙う計画だ。
サイゼリヤ
http://www.saizeriya.co.jp/ir_info/jp/pdf_jp/earning_releases/earning_releases_332213441822.pdf