対中国の貿易赤字拡大で通貨戦争の懸念
ロイターが報じたところによると、米国商務省が8月の貿易統計を10月14日に発表。中国からの輸入が353億ドル(前月比6.1%増)、中国への輸出はほぼ横ばいの73億ドル、輸出入をあわせた貿易赤字は280億ドル(8.2%贈)と過去最高を記録した。
対中国の貿易赤字の大幅拡大を受けて米国側は、中国への人民元切り上げ要求をいっそう強めることが予想される。
2010年1-8月の通期でみると対中国の貿易赤字累計は1734億ドル。前年同期比で20.6%の増加。
対中国の貿易赤字が全体の4割
全体では総輸入額が2002億ドル(2.1%増)。総輸出額が1539億ドル。貿易赤字額は464億ドル(8.8%増)。対日本の貿易赤字は58億ドル(17.8%)。対中国の貿易赤字が全体の4割を占めており、米国は早期の対策を望む考えだ。
総輸入は前年同月比の1614億ドルから大幅に増加し、米国の貿易不均衡のさらなる拡大を懸念させてはいるが、輸入増加は世界金融危機後の米国経済の回復基調の強さも同時に示している。
ロイター
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-17673520101014